ファスティングで頭痛が起こる6つの原因と正しい対処法

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ファスティング真っ最中だけど、頭痛がしていてこのまま続けてもいいのだろうかと不安になっていませんか?

実際に、ファスティングに頭痛はつきものです。多くのファスティング経験者が頭痛を経験しています。

ただし、その原因と適切な対処法を知っておけば問題ありません!

このページでは、ファスティングによる頭痛の6つの原因とその原因別対処法についてご紹介します。

1.ファスティングで頭痛が起きる理由

ファスティングで頭痛が起きるという話は本当です。ファスティングをした人の多くが、頭痛を経験しています。

しかし、ファスティングによって頭痛が起こる原因は、医学的には詳しくはわかっていません。人によって原因が異なるのではということが言われています。

具体的には、下記の6つの原因が疑われます。

  • 好転反応または副作用によるもの
  • エネルギー不足によるもの
  • ケトン体の生成によるもの
  • ホルモンバランスの乱れによるもの
  • 血糖値の急激な変化によるもの
  • ストレスによるもの

原因のなかには、体にとっていいことも含まれます。なので、しっかりと原因を理解した上で、適切な対処法をとりましょう。

2. 頭痛の対処法|6つの原因別

原因1. 好転反応または副作用によるもの

好転反応とは、ファスティングによって体の毒素が排出されるために起こるとされる体の変化のことです。

主な症状として、頭痛の他にも吐き気やめまいなどが挙げられますが、正常な状態になっていく過程で起こるものですので、体が正常な状態に戻るために必要な過程だとお考えください。

一方、副作用とは、自分の体調とは関係なく、食べ物を取り入れたことによって起こる体の変調です。

これらは一見似ているように見えますが、「体が良くなるために起こる反応」「食べ物自体が起こす体の変調」とでは、大きな違いがあります。

  好転反応 副作用
症状 体がよくなるために起こる反応 食べ物自体が起こす体調の変調
対処法 少し我慢をする
(痛みが激しいのであれば中断する)
原因となっている食品の摂取をやめる

好転反応による頭痛であれば、少し我慢していても問題はありません。ただ、あまりに痛みが激しいのであれば、一旦ファスティングを中断したほうがよいでしょう。

一方、副作用による頭痛であれば、その原因となっている食品の摂取をやめることで、頭痛が治まる場合があります。

ファスティングの場合、摂取しているものといえば水か酵素ドリンク、炭酸水など限られています。これらの内容分をしっかりチェックした上で、本当にいいものだけを摂るようにすることが、頭痛解消につながります。

原因2. エネルギー不足によるもの

ファスティングによって、食べ物から栄養を取ることができなくなったために起こると言われているもので、頭痛以外にも倦怠感や立ちくらみなどの症状が挙げられます。

ファスティングとは少し話がずれますが、一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会のホームページでは、糖質制限によって起こる頭痛などの原因として、以下のような記載があります。

最も多いケースは、「糖質制限+カロリー制限」をしてしまっている場合です。脂質やタンパク質まで制限すれば、総体的にエネルギー不足に陥ります。特に高齢の方は栄養失調状態にもなりかねず、危険です。

糖質を制限する場合は、普段よりも多めの脂質・タンパク質を摂取し、体調や体重をチェックしながら適宜調整して下さい。

糖質(ブドウ糖)への依存度が高い人ほど、制限した時に負の影響をより強く感じるものです。精神的な依存の影響も大きいですし、身体が脂肪酸(ケトン体)をうまく使えるようになるまで多少の時間が必要です。糖質以外の栄養をたっぷり摂って、徐々に身体と心を慣らしていって下さい。

引用元:一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会 ホームページ

これは、ファスティングにも同様のことが言えることではないでしょうか。

この説に対する解決策としては、急にファスティングを始めずに、少しずつ食事を少なくするなど、体を徐々に慣らしていくことが有効だと言えそうです。

原因3. ケトン体の生成によるもの

ファスティング中は食べ物を摂らないため、どうしてもブドウ糖が不足しがちになります。そんな時に体の栄養源として働いてくれるのが、ケトン体です。

ケトン体とは、私たちの体や脳のエネルギーとなってくれているブドウ糖が不足した時に、肝臓で生成される、いわばエネルギーの代用品とも言える物質です。

「ブドウ糖は脳に良い」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これはブドウ糖が、脳に直接運ばれる数少ない栄養物質の一つだというところから来ています。実はケトン体もまた、脳に直接届くエネルギーの一つです。

実は、先ほどご紹介した一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会の引用にもある通り、ケトン体の体内濃度の急激な上昇は、体に負担をかけることになります。

体に負担をかけずにケトン体を生成させるためには、水分摂取が重要です。ケトン体は水溶性のため、体は水分を排出してケトン体を外へ排出し、体のPHを保とうとします。そのため、知らず知らずのうちに脱水症状となることも。

頭痛を感じたら、ケトン体の排出のためにも、こまめな水分補給を心がけましょう。

原因4. ホルモンバランスの乱れによるもの

女性の場合、生理前生理中のファスティングの際に、頭痛を訴える方がいらっしゃいます。

その原因は、ファスティングによるものというよりも、生理前で体内のホルモンバランスの乱れてしまうからです。

さらに、生理中は、体内のホルモンバランスだけでなく、栄養バランスも崩れがちになります。その状態で、ファスティングをしてしまうと栄養が不足しがちになってしまい、さらに頭痛を引き起こす可能性が高くなります。

なので、生理中はファスティングを避けることが望ましいです。

ホルモンバランスが崩れる頭痛になりやすい理由

もともと生理前後に頭痛を感じる女性は少なくありません。これは、生理前に分泌量が減少する卵胞ホルモン・エストロゲンの影響によるものだということがわかっています。

エストロゲンが減少すると、脳内ではセロトニンという神経伝達物質も共に減少します。セロトニンは、私たちの体に様々な作用を及ぼしてくれることがわかっていますが、その中の一つに血管を収縮するという作用があります。

生理前にセロトニンが少なくなることで、セロトニンによって収縮されていた脳内の血管が広がって急激に血流が良くなり、頭痛に至るというのが、生理前の頭痛のメカニズムです。

ただ、中には毎回生理前に頭痛を伴うわけではない方もいらっしゃいます。たまたま生理前や生理中にファスティングを行ったために、頭痛に見舞われることもあるため、「ファスティングによる頭痛では?」と感じる女性が多いようです。

原因5. 血糖値の急激な変化によるもの

ファスティング中は、どうしても血糖値が低くなります。その状態で酵素ドリンクなどを飲むことで、血糖値が上がり、頭痛になる可能性があります。

血糖値の急激な変化は、体にとってあまり望ましい変化ではありません。血糖値の変化によって頭痛が起こっている場合は、はちみつやメープルシロップといった、精製されていない糖分を摂ることで、血糖値を緩やかに上げ、血糖値の安定を図りましょう。

注意点

・白砂糖やスポーツドリンクなどを飲んで、急激に血糖値を上げない

・血糖値の下がっている状態で水分だけを補給しない(血糖値をさらに下げてしまう)

いずれにせよ、耐えられないほどの頭痛が続いた場合は、ファスティングを中断したほうがよいでしょう。

原因6. ストレスによるもの

ファスティングによるつらさがストレスとなり、頭痛となって現れるものです。

この場合の一番の解決策は、ストレスのもととなっているファスティングを中断することです。

無理に続けても、良い効果は得られません。ファスティングはいつでも始められます。ご自身のストレスがたまっている時や、ファスティングによって精神的にストレスを感じている場合に頭痛が起こった際は、できるだけ早めにファスティングを中断しましょう。

3.ファスティングにおける頭痛対策

  • 急にファスティングを行わない(準備期間を設ける)
  • こまめな水分補給を行う
  • 生理中は行わない

上記でも治まらない場合は、ファスティングを中断し、栄養状態や体調の良い時に再チャレンジすることをおすすめします。

「好転反応だから仕方ない」というのは、根拠のない言い訳です。ファスティングで普段の生活に支障が出るなら、もう一度機会を改めたほうが、きっと我慢するよりも楽しく、更に良い結果でファスティングを締めくくれるはずです。

頭痛薬の服用や入浴をするべきか?

基本的には、ファスティングによる頭痛は原因をこれだと絞ることが難しいため、頭痛薬や入浴は控えた方が無難です。耐えられない頭痛であれば、ファスティングを中断し、病院に行くことをおすすめします。

頭痛薬・入浴の効果とリスク

ファスティング以外で頭痛が起こった時の対策としてよく挙げられるのが、頭痛薬の服用や入浴ですが、あなたが襲われている頭痛の種類によって、有効なのか変わります。

一般的によく起こる頭痛は、以下の2種類に分けられます。

  • 大きく血管が膨張することによって起こるもの(偏頭痛)
  • 血管が収縮することで血流が悪くなって起こるもの

例えば先ほどご紹介した、「原因4. ホルモンバランスの乱れによるもの」などは、セロトニンの血管膨張作用によって起こるものであり、一般的には偏頭痛に分類されます。

その場合、例えば生理痛にも効果が見られるような頭痛薬の場合は、一定の効果を見込める可能性があります。

しかし、入浴の場合は血流の流れが良くなるため、逆に頭痛がひどくなる可能性があります。

ホルモンバランスの乱れではなく、好転反応の場合も、血液中に毒素が排出されるために起こるとするならば、入浴によって血流の流れが良くなると、逆に頭痛がひどくなるかもしれません。

<入浴は特殊な場合のみおすすめ!>

ファスティングによって、毎回ストレス性の頭痛に見舞われている場合には、頭痛前に入浴して、気持ちを落ち着かせるというのもひとつの方法としておすすめできます。

本来であれば、ストレスによる頭痛は片頭痛の一種ですので、頭痛が起こった後に入浴するのは、逆に頭痛を悪化させる原因となります。

しかし、気持ちを落ち着かせるという意味で、あらかじめ入浴による予防を行うというのは、良い方法だと言えます。

頭痛薬をおすすめしない理由:
また、多くの頭痛薬は、空腹時に飲むと胃が荒れることがあるため、頭痛よりも胃痛がひどくなる可能性があります。

4.さいごに

ファスティングで頭痛が起こる原因は、人によって様々です。

原因によって対策がありますが、大切なのは無理をしないこと、急に始めないことの2点だと言えそうです。

これからファスティングを始めようと思っている方はもちろん、すでにチャレンジしている方も、普段からこまめな水分補給を心がけるとともに、頭痛が起こった時は無理をせず、中断する勇気を持ち、ファスティングを行ってくださいね。

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